2023年 おせちに入れるカラスミ

乾燥する日が続いていますので、良い干し具合となってきました。

カラスミ作りで、この乾燥こそが、日々の気象状況で変わっていきますので、
見極めが必要です。

あと、乾燥させる際に、NGなのが、風を当ててしまうことです。

風は、早く乾燥させることができますが、カラスミの中心まで、
水分が抜ける乾燥を風でやってしまうと、カラスミの外側が水分が抜け過ぎて、
カチカチに乾燥してしまうからです。
 
先日お伝えした、皮膚移植ならぬ、皮移植のビフォーアフターです。

 
このように同化して乾燥していきます。

見た目は悪いかもしれませんが、食べる時は皮を剥いてしまうわけですから、
品質には全く問題がありません。

また、今年は温暖化の影響かと思いますが、ボラの大不漁。

ボラの卵が手に入らないという話をよく聞きます。

大切な食材ですから、このような技法で、上手に無駄なく使っていくことが、
重要かと思います。

仕込みというのは、原点に立ち戻って行く中に、必ず新たなアイディアが
隠れています。