今回のお節料理も、凛とした八方だしを駆使して
減糖、減塩というテーマで取り組みました。

実は、凛とした八方だしには素材を引き出すという作用があります。

砂糖という味わいも、引き立たせることができまして、
少量の砂糖でも、砂糖の甘さを感じるという、減糖作用。

それを、私は 「八方の理論」と論じられるよう、
日々研究しております。

砂糖と京人参の甘みを、八方だしでつなぎ合わせ、
双方が引き立たせるバランスを構築しました。
 
今回、初めて入れたのが、京人参を蒸してペースト状にして、
玉子と一緒に蒸しあげた 「京人参のカステラ」
 
玉子 12個、京人参1キロ、生クリーム90cc、砂糖60g
 
玉子を卵白と黄身に分けて、卵白は立てて砂糖と合わせて、
ペースト状にした京人参、卵黄、生クリームを入れて合わせて、
八方だしで、京人参の甘み、砂糖の甘みを結合して、砂糖の使用率を
ぐんと下げることができました。
 
この量で、大きな蒸し缶1枚、中の蒸し缶1枚
 
お節料理に入れる量として、30個分を賄えました。
 
3貫づつ入れていますので、90貫
 
一貫の砂糖使用率は、0.66gという数字が出ました。
 
ある一般的なレシピでは、玉子4個に対して、砂糖120g
 
今回取り組んだものは、玉子12個に対して、砂糖60g
 
この技法を上手く使い、様々なスィーツの砂糖使用率を減らすことが
できるのではないか?と
 
面白いデータが取れました。

こういったデータは、社会に役立てたいと考えております。