- 2009-09-09 (水)
- 酒蔵を訪ねて
茨城は筑西市。
1716年(享保元年)、近江商人が筑波山麓の良水の地に
来福酒造を創業。
茨城の中でも、老舗の蔵元さんです。
それでは、十代目蔵元 来福酒造さんの社長を
ご紹介します。
こちらが、社長 藤村さんです。
年齢は38歳、私の二つ上ということで、
とても話がはずみました。
高校の時に、農大一高に進み、
醸造を学ぶべく、東京農大で勉強されたそうです。
そして、卒業と共に、筑西に戻り、
来福酒造を継いだそうです。
なんと、来福酒造さんは、約40種類の日本酒を
造っています。
いろいろなお酒を試飲してきました。
冷却して、零度以下に下げ、アルコールと
濃いエキスだけを抽出して造った25度の日本酒や、
酒米を8%という、極限まで削って造った日本酒というのも
ありました。
一般的な大吟醸で、精米度は、50%を切るぐらい。
最近の純米吟醸酒は50%のものが多いです。
それをなんと、8%まで削る・・・。
米を削るだけでも、1週間かかるそうです。
いやぁ、びっくりです。
藤村さんの名刺に書かれていた肩書きが、
「醸造エンジニア」なるほど、うなずけます。
この日は、28種類の日本酒を試飲。
+18度の激辛日本酒も飲んでみたのですが、
確かに辛いのですが、のど越しよく、
辛さの違和感がない。
いろいろなお酒を飲む中で、来福さんの日本酒の
バランスのよさに惚れこみました。
東京農大時代の恩師のすすめで、
花から抽出した酵母を用い、日本酒を醸造。
大胆な酒造りを行っています。
これは、桜から採った酵母で造ったお酒。
桜の花の香りがほのかに。
面白いお酒でした。
中でも、私が一番気に入ったお酒は、
こちら!
酒米は、山田穂をつかった純米吟醸酒。
すっきりとしたのどごしながらも、味の深さがあり、
料理との相性がよさそうなお酒。
藤村さんに酒造りについて語ってくれました。
「酒造りを肉料理に例えるなら、米は肉(食材)、
酵母はスパイス、麹は火加減です。日本酒造りと
料理とは、以外と似ているんですよ。どのようなバランスで
醸造させるか?そこが酒造りの難しいところです。」
なるほど~。
和食の煮物などは、素材をカツオ出汁、酒、味醂、薄口醤油等の
調味料を使って素材の持ち味を引き出します。
素材と出汁をいかに調和させるかが料理の、
一番気を使うところです。
藤村さんのお話しはとても興味深く、面白い。
日本酒をより深く知りたくなる。
来福酒造さんの蔵は、歴史を感じるほど、
趣きがある古さだが、より正確に品質のよい妥協のない酒造り
のため、最先端の機械を導入されています。
いつか、来福酒造 藤村さんと一緒に日本酒を
造ってみたい・・・。
もしかしたら、現実となる日がくるかもしれません。
来福酒造、いい蔵元に出会えました。
さぁ、本日のおすすめは、
来福酒造さんの来福 純米吟醸 山田穂!
食材は、銚子の生メバチマグロがおすすめです。
昨日入荷のノドグロ、焼きものは根室のキンキ等、
岩手の松茸で土瓶蒸しなど。
日本酒と共にいかがですか?